2006年07月23日
感動した試合
大阪府内でボクシングジムを開いている大学の後輩は、彼の試合を見に行き感動して泣いたそうだ。
デビュー前からの知り合いだったそうなので、嬉しさも倍増だろう。
ボクシングの試合を観戦して涙を流す。
あまりボクシング中継を見ず、もしかしてボクシング好きじゃないんちゃうの?なんて陰で言われているかもしれない(笑)にも、実はそんな経験アリなんです。
それは「辰吉VS薬師寺」戦。
当時、圧倒的に辰吉選手有利とされてた試合でしたが、見事薬師寺選手の判定勝ち。
実は当時、その試合の1週間後くらいに私の試合があったのです。
相手は中国地区の優勝者。私の試合は先輩達から「賭け」の対象にされ、どいつもこいつも相手選手に賭けたため(笑)、賭けが成立しないほど。(今考えるとイジメられていたのか?)
そんな状況下で、自分と薬師寺選手をだぶらせながら試合を見ていました。
試合中にどれだけブーイングを浴びようとも、勝ちに徹して闘う薬師寺選手のジャブを見ていて、途中から涙が止まらないほどに感動したのを思い出します。
(何故か、感動のしどころが他人と違うんですけどね・笑)
ちなみに私もその後の試合でラッキーパンチ炸裂により奇跡のKO勝ち・笑。
次に大学の同期の仲間の最後の試合。
彼はそこそこ練習は頑張るのですが、酒癖が悪く、減量中にもかかわらず誘惑に負け続け、2度も計量失格になった駄目人間でした。笑
その後、試合に出してもらえるわけもなく、最終的に大学4年生で「新人戦」に出場。
激戦区のライト級であったにもかかわらず、何故かその年は相手選手の失格や棄権が続き、これまた1勝もすることもなしに決勝戦に。
決勝戦では、さすがに相手選手と闘ったのですが、これがホントにかみ合う相手というか彼のジャブが恐ろしいほどよく当たりました。円を描くようなフットワークから繰り出されるジャブに翻弄された相手選手を見て、私達が「魔のサークリングやっ」と大爆笑しながら応援していたのを覚えています。
そして最終ラウンド。このままいけば完全に勝つだろうって時、彼は泣きながらジャブを打っています。まだ試合も終わっていないのに、っていうか試合中にも関わらず感極まって泣きながらジャブを打つ彼の姿に、その前代未聞な姿に何故か同期の仲間のほとんどがもらい泣き。。(後輩たちは笑っていましたけどね・笑)
スポーツにはどれも人を感動させる力があると思いますが、ボクシングもその一つ。
特に、知り合いや共に練習してきた仲間の試合から与えられる感動は大きいと思います。
どうです?
この機会にボクシングは。